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友達の文学少年に現状を伝えると、「底辺すぎる」と言っていた
自分もそう思う

経緯は省くけど、今は自分を含めた6人でシェアハウスをしてる
一人を除いて仲良くなれない、というか、仲良くしたくない人ばかりだ
何故苦手なのか、共通点を発見する為に書き出してみようと思う

まず一人目、短気メガネさん
高くて通る特徴的な声をした22歳
ラーメン屋で働いてる
神経質で喧嘩っぱやい

二人目はブラジルハーフイケメン
芸人志望
けど、機智に乏しい
ごくたまに言うブラックジョークが面白い
真面目を目指してるけど、悪い友達とばかり仲良くなってるから、たぶん無理
19歳

三人目はイガグリ頭さん
重度の構ってちゃん
パーソナルスペースという概念がない
周りからよくいじられてるが、それを心地よさそうにしてる
あとロリコンで元ホスト
口癖は「俺、彼女できたよ!」
26歳

四人目は個性的なオタクくん
「俺は女装したら完全に女だよ」とよく言ってる
多動性入ってる
ゲノム編集に興味あり
19歳

五人目はカレー好きさん
職場では「不思議ちゃん」と呼ばれてたらしい
一番話が合う
唯一の大学まで行った人間
仏教専攻

お祭りで、二人で歩いてる時に「地球上から人類がいなくなるのが理想」と、真面目な表情で言ってのける程度の反出生主義
26歳


とあま、こんな感じで
カレー好きさん以外と仲良くなれないのは「低俗な話題で盛り上がれない」からだろうなとわかった
下ネタ中心の会話や雑談ができない
それができる人たちと、できない人たちで壁がある
けど、カレー好きさんは気にせずマイペースに過ごせてる
自分は低俗な話題で盛り上がってる彼らに強い苦手意識があるし、その会話に混じって楽しめない、無駄に高い自分の意識を問題視してしまう

自分は屈折した知的な人間に好感を持つ
個性的なオタクくんはゲノム編集に興味があるから、知的な部類ではあるけど、インテリじゃない
欲望に弱い
若々しくて青い
屈折してない

カレー好きさんもそこまで屈折はしてないけど、自分に近しい感覚を抱く

屈折したインテリは「一見理不尽」
ただ、その理不尽な言動や行動、趣味嗜好には「過去の経験が起因してるんだろうな」と思えて、許せる
同情的になれる
勝手に同情的な気持ちになるから、屈折した知的な人々に“不愉快な気持ちにさせられたこと”
“傷付けられたこと”がない

だから、自分は彼ら彼女らを求めるんだけど、屈折してる人は、屈折してる人を好んで離さない

自分は、そこまで屈折してない
他人から褒められる程度には、自分でも自覚してるくらいには分析が得意で、なぜか“科学的な正しさ”を重要視する
これがネックで、屈折してる人たちとの間に距離を作ってしまう

ここまで書いて、なんだか虚しくなってきた
自分は結局、仲良くなりたい人たちと仲良くなれないまま人生を放棄する
「独特なネガティブさを持ってるよね」と言われたことがあるが、それは間違ってる
ポジティブやネガティブみたいな、極端な感覚は自分にはない
ただ、あるがままの事実を淡々と話してる、一般教養のないリアリストってだけ

このまま生き続けても、自分が接点を持てる人たちは限られてるように思えて仕方ない
幻滅に幻滅を重ねた人生、はやくなくなりたい

欲を言えば、死に方は「樹海で首吊り」ではなく
「モンゴル警察に撃ち殺され、モンゴルの大平原で絶命」が良かった
モンゴルに行くお金貯めるの面倒だから樹海で妥協する

はあ
呆れるくらいに、この命は軽い