遺書(仮)

死ぬことにした
苦しいわけでも、悩んでるわけでもなく、冷静に「死んだ方が話が早い」と思ったので、死ぬ

考えれば考えるほど、生きるのが面倒くさい

職場の理事長も面倒
理事長は社会的な成功者であり、経験主義
常に会話のマウントを取り続けながら持論展開を続ける
逆らうと面倒なので、刺激しないよう頷いているだけなのを「納得している」と捉えて話し続ける
付き合っていてストレスが溜まる

身近にマウントおじさんばかりで、頼れる大人がいない

「私はあなたを裏切らない」と言ってくれた女の子も、彼氏ができた途端に冷たくなった
所詮そんなもんだ

死に場所は樹海
死に方は首吊り
安直で、面白味のある死に方ではない

首吊り用のロープをリュックにいれ、徒歩2日かけて樹海へ行く
電車を使わないのは旅行気分を味わいたいから
青木ヶ原までのプチ旅行を今から楽しみにしてる

肌に合わない人々がいて
希望がない暗い未来がある

21歳 若者の自殺は珍しくない
学生時代は不登校
思春期の頃に引きこもってた
それが致命的だった
皆が義務教育を受けている中、自分は離婚して気が立っている母のマイナスの感情にあてられ無気力になり
引きこもり時代も同様、貧しさと無力さだけを味わい続けた
「学習性無力感です。助けてください。」と、医師に訴えても、何にもならないだろうな

馬が合う友達はいる
それもいつか遠くの存在となる
仲良くなりたい人たちはいる
それは既に遠くの存在で、手が届かない
手が届くよう、努力するのも面倒

生きていけば、未知の価値観に触れて、人生に希望が見い出せるかもしれない
ただ、それまで我慢して、耐えて生きるのが面倒

とにかく面倒
これは思春期の頃に培った思考の癖で、どうしようもない
矯正するのも面倒くさい

食欲性欲睡眠欲
3大欲求にはもっと頑張って欲しかった
本能や欲望に強すぎて困る
理性的な人間は損してばかりだ

好きな漫画が更新されたとして、面白いツイッタラーが新しく呟いたとして、別にそれは生き甲斐とは違う
「センスあるぶっ飛んだツイッターの人たちと友達になりたい」と思うことはある
けど、友達になる為に努力するのが面倒くさい
友達になれたとして、なれた後は後で緊張感があり、疲れそうだとも思う

美味しいもの食べて、だから何なんだろう
綺麗な奥さんを持って、可愛い子どもがいたとして、それが何なんだろう
責任が付きまとって、ひたすら苦しいだけじゃないのか
子どもたちの無邪気な笑顔だとか、多少見返りはあるだろうけど、それは刹那的な物で、永遠じゃない

すべて無意味に思えて仕方がない
世界はここまで褪せて彩りがないのに、没頭して生きれている人は凄いと思う

これは抑うつリアリズムとは違う
自分は鬱でも抑鬱でもない

この世界を楽しく生きるためには、思い込みが必需品
自分には楽しく生きる為の思い込みはない
周りのバカ達にはそれがあるように見える
見下したくなくても、見下してしまう
「がんばって生きてるなぁ」と思う
ただの嫌な奴なまま死ぬ
それでいい
終わりが見えると気が楽になった
仕事に行かなくて済む
バカと接しなくて済む
暗い未来に怯えなくて済む

来世に期待