チャット弁慶
豪壮な曇天に釣り合った非常な豪雨
精彩を欠いた景色、無彩を足し続ける雨粒
弾ける音を耳にしながら、私は一時間ずっと喋り続けた
彼女はチャットで答える
ラジオをさせられている感覚があった
流石に一言もないまま終えられはしないので、声を絞り出してもらい
最後にようやく「おやすみなさい」と言ってもらった
女児っぽい声だったので、これは仕方ないかなと思った
去年の4月4日、40人目に話した幼女(仮名)さんとの会話記録
幼女っぽさがあったこと意外殆ど何も覚えていない
ふわふわした煮え切らない返答、それに激しい雨音
記憶に残っているのはそれくらい
このヘンテコな体験もついでに書いておく