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自堕落なインタビュアー

暑さも心地よい程度の物となり
蝉の声も日々に馴染んできた頃
もうすぐ八月を迎える

私は相変わらず自堕落な日々を送っていた

高校を辞め、これといった労働もせず二年半の歳月が流れ
電波の彼方にいる友人達が大学生となり
「2016年、自分もそろそろ高校三年生の年齢か。」と感慨に耽っていた

「彼らはどの大学へ行くのだろうか。」と昔の友人達をツイッターで検索し覗いてみた
すると皆既に大学へ通っている様子だった。

いつの間にか大学一年生の年齢になっていた事に驚き
気付いてから少しの間は焦燥に駆られていた
四月頃の話だ


高校を辞める前は「こんな家庭で育ったのだからどうせ何をやってもダメだ」という理由で現実から目を背け
高校を中退してからはそこに中卒とニートという肩書きが加わった


斯斯然々の事情で2015年中には精神病院で二ヶ月間留置所で二週間鑑別所で三週間過ごし
あと少年院と刑務所でコンプリートという危機的状況になり
ようやく私はある目標を立てた

“100人と雑談をする”
インターネットの見ず知らずの人
一方的に知っている人に声を掛け雑談して貰うという趣旨
Skypeを使い初対面の人と30分以上話したら一人とカウントする
Skypeちゃんねる等のサイトは使わない


まあ雑談というより幾つか質問を私の方で用意し
質問した話題を広げて行くやり方なので
余りにも広げられていない時なんかは本当にインタビュアーのようになる
実際知人にそう揶揄されてしまった

この活動は社会復帰へのリハビリみたいな物で
去年の7月からのろのろ続けて現在は51人の人と話した
三日前にようやく折り返し地点に立ったが
ここからさらに50人と話すのかと思うとなかなか気が遠くなる
どうにかして今年の内に達成してしまいたい

鑑別所で職員として働いていたカエルのような顔の臨床心理士には「君の方に問題はない」と
少年審判の裁判官には「君は個性の域を脱している」と食い違う意見を貰ったが
私は自身の事を「勉強の出来ない、病人という訳でもない無個性な青年」と評価している
そしてこの自己分析は概ね正しい物だと自負している

不安障害、離人症のケがあるような気がしたけれど
それはその日にまともな食事を摂ったかどうかで決まるような気もしたのでその可能性は捨てた
病人なら少しは私という人間の存在もマシだったのだけど
妙に健全な部分があるので救いようがなく
この人格を返上してしまいたい衝動に駆られる

病人という訳でもない無個性な青年におおよそ褒められた物ではない肩書き

ここからどれ程の人間になるのか
中途半端に終わるならいっそ少年院と刑務所にも入りコンプリートするか
N高等学校に入学すればネタとして少しは面白いか
ああでもN高はそこそこ勉強が出来ないと入れなかったか…等

散々熟考した結果がSkype活動だ
6月までこの活動を始めて少しだけ仲良くなった人達と話したりしていたのでサボっていた分を取り返すべく孤軍奮闘している
今後このブログではインタビューした内容について書いていこうと思う
他人と話している時の私はそこそこまともな人間をやれていると錯覚する事が出来るので
私はこの活動を完遂する事が出来るだろう


インタビュアーと揶揄されてからは開き直ってインタビュー活動と言うようにした
達成した時この活動を始める前と同様に何も変わっていなければ
その時は少年院と刑務所にもお邪魔しよう